医療機関の情報は「医療情報ネット」で、医師の資格は「医師等資格確認検索」で、どちらも厚生労働省の仕組みを使って確認できます。広告や口コミではなく、医療機関が都道府県に報告した情報と、国の名簿に基づく情報です。
医療情報ネットで医療機関を確認する
医療機能情報提供制度は、住民や患者が医療機関を適切に選べるように、平成18年の医療法改正で導入されました。病院や診療所には、診療科目や診療日などの医療機能に関する情報を都道府県知事へ報告する義務があり、その情報を公開する仕組みです。従来は都道府県ごとに別々のシステムでしたが、令和6年4月から全国統一の「医療情報ネット(愛称ナビイ)」として運用されています。
医療情報ネットでは、施設名称、診療科目、所在地などのキーワードで、全国の病院、診療所、歯科診療所、助産所、薬局を検索できます。都道府県独自の項目で検索できるページもあります。
受診を検討している医療機関について見ること
- 医療機関が医療情報ネットに載っているか。載っていれば、都道府県に報告している医療機関です
- 名称と所在地が、サービスのサイトに書かれた「診療を行う医療機関」と一致するか
- 診療科目に、受けようとしている診療の分野が含まれているか
オンライン診療のサービスでは、運営する会社と、実際に診療を行う医療機関が別のことがあります。確認するのは、診療を行う医療機関の名称です。
医師等資格確認検索で医師を確認する
医師等資格確認検索は、医師と歯科医師の氏名を入力して、該当する人の医籍登録年と行政処分の情報を確認できる厚生労働省のシステムです。医師でない人や、医業停止処分を受けている人からの医療の提供を防ぎ、国民が資格の有無を確認できるようにすることを目的としています。
検索には、職種(医師か歯科医師か)、性別、氏名を入力します。氏名は完全一致で検索され、名字だけでは検索できません。必要以上に氏名を公表しないための仕組みです。表示されるのは、職種、氏名、性別、登録年と、該当する人に限って行政処分に関する情報(処分の種類と期間、再教育研修を修了していない旨)です。
見つからないときに確認すること
厚生労働省のQ&Aは、検索できないときに確認する点として次を挙げています。
- 職種や性別が正しいか
- 氏名の間に空白を入れているか(例:厚生 太郎)
- 氏名の漢字が正しいか
- 婚姻などで姓が変わっていないか
- 死亡などの理由で登録が抹消されていないか
また、検索の対象になるのは、医籍に登録されていて、かつ2年に1回の医師届出を行っている医師です。届出が行われていない場合は検索できませんが、国家資格そのものには影響しないと厚生労働省は説明しています。見つからないことが、直ちに無資格を意味するわけではありません。
氏名の表記や届出の状況で見つからないことがあります。医療機関に、医師の氏名の正式な表記と医籍登録年を確認してください。説明を受けられない場合は、受診を急がず、別の医療機関も検討してください。
データは毎日夜間に更新され、行政処分の情報は原則として業務停止の期間が終わるまで公表されます。再教育研修を修了していない医師については、修了するまで公表されます。
医師の氏名がわからないとき
オンライン診療では、画面に出る前に医師の氏名がわからないこともあります。厚生労働省のオンライン診療の指針は、医師は医師であることを患者に示す必要があるとし、原則として、医師と患者の双方が身分確認書類を使ってお互いに本人であることを確認するよう求めています。申込みの前に、診療を担当する医師の氏名を確認できるかを医療機関にたずねてください。診察の前に用意する書類は「オンライン診療の本人確認で準備するもの」にまとめています。
次に読む
- オンラインクリニックの選び方(サービスを比べるときに見る項目)
- 予約から診療後までの流れ
参考にした一次情報
内容を確認するときは、各機関が公開する最新版もあわせてご覧ください。
- 厚生労働省「医療機能情報提供制度について」
- 厚生労働省「医療情報ネット(ナビイ)」
- 厚生労働省「医師等資格確認検索」Q&A
- 厚生労働省「医師等資格確認検索システムにおける医籍等情報の登録不備について」令和5年5月12日の報道発表。検索対象の条件を記載
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」PDF・令和8年4月改訂。Ⅴ1の(4)本人確認